兄弟弟子

3月を以て、仲間の梅原 由孝 参段が「武産浦帆道場」と「かすみがうら合気会」での稽古を終了しました。

彼が勤める会社の事情で4月から栃木県の那須塩原市に栄転しました。

彼との出会いも、彼が転勤で茨城に来たことによるものだったので、いずれまた別れはあると覚悟はしていたとはいっても残念です。

梅原さんは2011年にかすみがうら合気会に入門しました。

その時はすでに合気道有段者でした。「心身統一合氣道会」で初段を取得していて、合気道修行年数では私より先輩でした。

しかし、梅原さんは謙虚な方で、「心身統一合氣道会」とは異なる団体である「合気会系」の「かすみがうら合気会」に入門という事で、白帯の五級から再スタートをしました。

180cmを超える高身長の梅原さん。謙虚で優しい性格で、皆に好かれ、老若男女問わず誰もが稽古をしたがりました。特に子供達に人気があり、稽古したくて子供達で梅原さんの取り合いもあるほどでした。

私も合氣道修行では梅原さんに多く助けられました。「心身統一合氣道会」での経験話などもたくさん教えてもらいました。彼が所有していた藤平光一先生の著作本もいただきました。今でも、事あるごとに何度も読み返しています。

梅原さんと稽古するときはいつも、

“どのようにしたら福田師範のように技が効かせられるのか?”

を緻密に考えながら二人で研鑽しました。

私と梅原さんでは20cm以上の身長差があり、大きい人をどうやって自分の高さまで崩し落とせばいいのか?という修行では随分助けられました。

梅原さんは

「私の手をこういう風に導かれると、私は堪えられないので崩されてしまいますね」

と、具体的な方向を示してくれながら教えてくれ、とても勉強させてもらいました。

梅原さんがいなくなったことはとても寂しいです。何か、私の大きな支えが無くなったように感じます。

梅原さんは新天地の那須塩原市で合気道を修行を始めたようです。私たちとの関係がそうだったように、新しい仲間たちに合気道を稽古する喜びを広げていくんだと思います。

とても素晴らしいことだと思います。

私と梅さんは福田師範に合気道の本質を習った兄弟弟子です。

遠くに行っても、会えなくなっても兄弟は兄弟です。何も変わりません。

これからも楽しく、合気道も仕事も頑張ってください。

健康に気をつけて。

たまに、道場に遊びにきてください。久しぶりに会って下手になったと思われないよう、稽古しておきますよ。

武産浦帆道場 茨城県 合気道

武産浦帆道場は2018年4月に発足しました。指導者は福田保 合気会八段位(1931生87歳)合気道開祖植芝盛平翁の直弟子で、合気修練道場(現.茨城支部道場)で20年間、開祖から直接合氣を学んだ現在では数少ない指導者の一人です。 開祖直伝の精神と技術を磨き続け、2018年で合気道人生70年、武産浦帆道場、かすみがうら合気会、コミュニティカレッジ、にて今も週に五日稽古し、後進の指導に力を入れています。

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